8200系
南海初の界磁チョッパ車


撮影日:2013年5月4日 撮影場所:浅香山駅

 1982年(昭和57年)、高野線三日市町〜橋本間の複線化の進展に伴って輸送力増強のために登場した。1975年に登場した電機子チョッパ制御の8000系(旧)の使用実績を踏まえ、製造費、電力費、勾配線における回生効率等を考慮して、南海で初めて界磁チョッパ制御が採用された。
 車体は軽量ステンレスの採用により軽量化が計られ、6200系のスタイルを基本としながら前面窓が下方向に拡大されて、前面周辺にFRP製のキセが付く。車内には冷房効率を高めるために横流ファンが設けられた。登場時はステンレス無塗装、車両番号周辺のみが緑色であった。
 2013年より6200系に準ずる更新工事およびVVVF制御化を受けて6200系(50番台)に編入され(8703F→6551F)、2014年に8705Fが6552Fに、2015年に最後に残った8701Fが6553Fとなって形式消滅した。
車 内

運 転 台

主 要 諸 元 表
 
最大長 20825mm(先頭車) 20725mm(中間車)
最大幅 2740mm
最大高 4160mm(集電装置付車) 4000mm
車  体 軽量ステンレス製
性  能 設計最高速度115km/h 加速度2.5km/h/s
減速度3.7km/h/s(常用) 4.0km/h/s(非常)
集電装置 下枠交差形パンタグラフ
PT-4803-A-M
台  車 空気ばね台車
FS-392B(M車) FS-092(T車)
主電動機 直流複巻電動機
MB-3280-AC 375V 160kW×4
駆動装置 歯形継手式平行カルダン
歯車比85:16=5.31
制御装置 界磁チョッパ制御
CAFM-218-15MRDH
制動装置 電磁直通空気ブレーキ
(回生ブレーキ併用、応荷重装置付)
直通予備ブレーキ
補助電源装置 電動発電機
TDK-3345-A 140kVA
 
車 両 編 成 表
 
Tc1+ M1 + M2+ M1 + M2 +Tc2
8701+8201+8202+8203+8204+8702
8703+8205+8206+8207+8208+8704
8705+8209+8210+8211+8212+8706
  竣工年月日
1982.3.10
1984.3.12
1985.8.8