12000系
ワンランク上のサザンプレミアム


撮影日:2018年6月16日 撮影場所:泉大津駅

 南海線の特急サザンとしてなんば〜和歌山市、和歌山港を結び、登場時は国鉄のグリーン車並みといわれた10000系も製造から25年が経過して陳腐化するようになったため、この置き換えとさらなる特急網の整備に向けて2011年に登場した。通勤車両8000系をベースに設計され、同車と同じ断面のステンレス製無塗装の車体、床下機器を採用して設計コストを削減しつつ、車内設備ではこれまでよりひとクラス上の利用価値を提供する車両として「サザン・プレミアム」の愛称がつけられている。

外観 「サウスウェイブ」をデザインコンセプトにブルーとオレンジのラインで大阪湾岸、和歌山へ押し寄せる人と車両の“波”、全国から大阪ミナミへ押し寄せる人の“波”を表現。和歌山市方先頭車の貫通扉にエンブレム、側面中央にロゴが配置されている。
 先頭部はFRP製で曲面を描き、大型化された標識灯は電車の顔を決めるものとして時間をかけてデザインされたものでつり目の印象を受ける。LED式行先表示器を左上部に1台搭載し、日本語と英語が交互に表示される。
 特急車両としては初めて引戸を採用。中間車には将来の出入口増設に備えてあらかじめ開口部が設けられ、ふさぎ鋼体でふさいだ上で客室の一部として使用されている。

車内 砂浜に見立てた白い壁に海の波をイメージしたブルーのシートが並び、デッキとの仕切り壁や荷棚には木目が用いられている。床構造は8000系と同様では特急車両としての静粛性に劣るため、遮音性を研究の上床材としてエルテックスが採用された。
 各座席にはノートパソコンに対応した大型の背面テーブルと電源コンセントを設置。頭部を包みこむ形状の大型ヘッドレストにより、リクライニング時にも後方からの視界を遮ることができる。
 鉄道車両では初めて車内にプラズマクラスターを搭載。車いす対応の大型トイレ、多目的室、デッキには防犯カメラが設置され、車内環境に配慮している。搭載する自動放送装置は連結する一般車両にも放送を流すことができる。

 特急サザンとして一般車両(8000系、9000系4両)を連結した8両でなんば〜和歌山市、和歌山港間を運行する他、営業運転開始前の試乗会では高野線小原田検車区、多奈川線に入線しており、2015年から運行を開始した高野線、泉北高速線の特急泉北ライナーの車両が検査等により運用を外れる際には代走を務める汎用性も見られる。
車 内

プラズマクラスター

ロゴデザイン

測扉準備工事部分

主 要 諸 元 表
 
最大長 20765mm(先頭車) 20665mm(中間車)
最大幅 2820mm
最大高 4140mm(集電装置付車) 4050mm
車  体 ステンレス製
性  能 設計最高速度120km/h 加速度2.5km/h/s
減速度3.7km/h/s(常用) 4.0km/h/s(非常)
集電装置 シングルアームパンタグラフ
PT7144-B
台  車 モノリンク式ボルスタレス台車
SS-177M(M車) SS-177T(T車)
主電動機 三相かご形誘導電動機
MB-5091-A2 180kW×4
駆動装置 WN継手式平行カルダン
歯車比98:15=6.53
制御装置 VVVFインバーター制御 IGBT
VFI-HR1420V
速度センサレスベクトル制御 4M1C
制動装置 MBSA形デジタル電気指令式電空併用ブレーキ
応荷重・直通予備ブレーキ付き
T1車とT2車はファインスキッド装置付き
補助電源装置 ダイレクト変換2レベルインバータ
SVH75-4045C
75kVA 三相220V 60Hz
 
車 両 編 成 表
 
Mc1 + T1 + T2 + Mc2
12001+12801+12851+12101
12002+12802+12852+12102

Mc Tc 所属
4両 4両 8両 住ノ江検車区
 
写 真


撮影日:2018年1月21日 撮影場所:天下茶屋駅


撮影日:2013年6月22日 撮影場所:箱作〜淡輪間


撮影日:2012年7月21日 撮影場所:みさき公園〜孝子間


撮影日:2011年9月11日 撮影場所:箱作〜淡輪間